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カガヤン経済区庁(CEZA)、認可していたすべての仮想通貨取引業者に対する免許を凍結!
2019年9月20日、フィリピンのルソン地方北部に拠点を持つカガヤン経済区庁(CEZA)が認可していた全ての仮想通貨取引業者に対する免許を凍結したと、まにら新聞ウェブが報じました。
CEZAは、ブロックチェーン企業や仮想通貨取引所などのオフショア企業を誘致し、CEZAに投資した企業は実際の運用はオフショアで行っていても、そこに事務管理部門を置くことができるようになっていました。
今回停止されたのは仮想通貨取引所のすべてのライセンスで、認可業者のゴールデン・ミレニアル・クイックペイ(GMQ)による投資詐欺疑惑や中国人労働者の違法労働疑惑で捜査が始まった事が原因のようです。
事件を報じる「まにら新聞」
CEZAライセンスは転売されていた?ノアコインのライセンスはどうなる?
金融詐欺で捜査が入るようなSCAMにライセンスを発行してしまっていたCEZAの責任は重大ですが、投資を促進するために審査がかなり甘くなっていた可能性が高いです。
CEZAライセンスには「CEZA OVCE PRINCIPAL LICENSEES]と「CEZA OVCE REGULAR LICENSEES」の2種類があり、PRINCIPALのライセンスは高額ですが、REGULARのライセンスを5つ販売できる権利がありました。
GMQは PRINCIPALライセンスを取得していましたが、GMQが販売したと思われるREGULARライセンスが2つある事がCEZAのサイトで確認できます。この2ライセンスも金融詐欺を行うための企業である事は間違いないでしょう。
審査が甘く金融詐欺企業にライセンスを発行してしまっただけでなく、詐欺企業に5つもライセンスを発行する権利を与えてしまったのですから、すべてのライセンスを凍結する措置は当然と言えるでしょう。
ノアコインの運営会社「NOAH ARK TECHNOLOGIES LTD」は、以前からCEZAライセンスを取得している事をアピールしていましたが、CEZAのサイトを見るとそのライセンスが「RARE EARTH ASIA TECHNOLOGIES CORP」から購入した「CEZA OVCE REGULAR LICENSEES」であることが分かります。
つまり、ノアコインは無審査で仮想通貨取引所のライセンスを購入していた事になり、信頼性の証にはならないという事です。
ノアコインはCEZAの養分だった。ライセンス凍結に見るフィリピン投資の難しさ
CEZAはジャパンマネーを誘致するため、来日して説明会を開いたりしています。
2018年8月28日、CEZAはリッツカールトン東京で仮想通貨ビジネスライセンスの事業説明会を開催し、ラウル・ランビーノ長官自らが来日して「カガヤン州経済特区では、フィンテックで世界の中心地となるようなクリプトバレーを目指す」と発表しています。
ラウル・ランビーノ長官とノアファンデ—ション・アザム女史
しかし、実態はGMQのような企業にライセンスを与えるなど「世界の中心地となるようなクリプトバレー」と呼ぶにはお粗末な展開です。
ライセンス取得にかかるコストは高いが審査は甘くして買う多くの企業を誘致してしまえば多額の出資は集まりますが間違いなくモラルは下がります。そこで、問題が発生したら問答無用でライセンスを凍結してしまうという金さえ集まれば何でもいいという計画だったのかもしれません。
CEZAはオフショアのクリプト企業を誘致しますが、その企業はフィリピン国内でフィリピン国民に対しては金融商品を販売できません。その為金融詐欺を働く企業のライセンスを凍結してもフィリピン企業もフィリピン国民も懐を痛めることなく、CEZAの財布が厚くなるというラウル・ランビーノの罠だった可能性もあります。
BTCNEXTはに金融庁警告 ノアコインはこの先どうなる?
ノアコインを基軸通貨とするBTCNEXTはフィリピンのCEZAライセンスを凍結されたうえに、日本の金融庁からも2019/12/13 日本で無登録の状態で仮想通貨交換業を提供していたとして警告を行ないました。
これによって、直ちに日本人がBTCNEXTを使用できなくなることはありませんが、CEZAライセンスも日本の金商登録も持たない状態で長期間営業を続ける事は出来ないでしょう。
ノアコインは事実上日本人しか投資していない仮想通貨ですが、日本の金融ライセンスである「金商登録番号」の取得が難しいのでフィリピンに事業を立ち上げたという経緯があります。にも拘らずフィリピンでも金融ライセンスを持っていないとなると金融庁がBTCNEXTを「日本人向けのサービスを無登録で行う業者」と判断したのは極めてしzんな事と言えます。
BTCNEXTが営業を続けるためには、まずCEZAライセンスの凍結解除が不可欠です。
しかし、それは簡単な事ではありません。今回の凍結もGMQだけがライセンス停止されれば済むように見えますが、事実上無審査でライセンスを取得したBTCNEXTのライセンス凍結が解けるには、CEZAからそれなりの審査を受ける必要があるでしょう。
問題は審査にかかる時間と、果たしてBTCNEXTとノアコインが審査に通るかどうかです。しかし日本のフィリピン大使館から詐欺の疑いがあると名指しされたノアコインを基軸通貨にしたBTCNEXTが審査に通るとは考えにくく、
・別の国の金融ライセンスを取得する道を模索する
・BTCNEXTは諦め、ノアコインを他の取引所に上場させる
のいずれかの道を進むと思われます。
いずれにせよ、ノアコイナーにとっては厳しい状況が続きそうです。
カガヤン経済区庁(CEZA)総評
カガヤン経済区庁(CEZA)はオフショア企業(ここではフィリピン以外の企業)を誘致して仮想通貨関連事業を行わせることが目的ですが、その企業はカガヤン経済区庁のライセンスを取得しますが、フィリピン国内の金融ライセンスを取得していないとフィリピン人に対して仮想通貨関連サービスを提供できません。
その為、CEZAはフィリピン国民に配慮することなくライセンスの停止という強硬手段をとれるのです。
ノアコインは銀行口座を持たないフィリピン人や、海外で働くフィリピン人の国際送金の為の仮想通貨のはずです。CEZAライセンスを取得した事が、そもそも正しい選択だったのか?大いに疑問です。
ユーザーの口コミ(9)
川尻征司に刑事罰を
多くの人を奈落の底に落として悠々としてるね
金融庁の警告
BTCNEXTへの警告を軽く見てるノアクルーもいるけど、日本語表記をやめるだけで済む訳無い。ノアコインの取り扱いをやめる以外に無いんだよ。アトミックコインのSB101が今どうなってるか見ればわかるだろ。
BTCNEXT
サイト復活したぞ
BTCNEXT
サイトは復活したけどライセンスは凍結したままだろ。無許可営業。
要するに
要するにノアコイン幽閉されたって事?まあ、GOXされるよりはいいんじゃないかな?
BTCNEXT
昨日メンテナンスの連絡を受けてたけど、ライセンス凍結なんて聞いてないよ。
ライセンス凍結?
ライセンスが凍結されるとBTCNEXTは営業できなくなるのですか?中になるノアコインはどうなるのでしょうか?
ノアコイン
常識的に考えてライセンスが凍結されたことについて、ユーザーに何も連絡がないというのはおかしい。経営の根幹にかかわる問題ではないのか?今後の営業が継続できるのかどうかBTCNEXTは至急ユーザーに報告すべきだ。
BTCNEXT
BTCNEXTが使えなくなっても、ノアコインが他の取引所に上場すればいいのでは?