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VALU VA売買サービス終了で2020年3月2日にオワコンに
個人が株式会社の株式に見立てた「VA」を発行し、自分の価値に価格をつけて他の人と売り買いができるという VALU が、2020年3月2日にVAの売買サービスを終了すると発表しました。
2019年5月31日に可決された、暗号資産に関する改正資金決済法に含まれる『暗号資産カストディ業務に対する規制』に対応できなかったのがその理由としていますが、VALUは登場直後は話題になったものの直ぐに廃れていた為、採算が取れる見込みがなくサービス終了と思われます。
VALUにとって VA の売買サービスは根幹をなすサービスなので事実上VALUは終了したといえるでしょう。運営側は
2020年4月1日(水)以降、新しいVALUにアップデートするため準備していると言います。
終了するサービスは
・VA の発行、売買、保管・管理機能全般
・暗号資産のカストディ業務
・SNS機能全般
・Stories機能
・イベント・チケット機能
・マイページ及び優待情報、伴う検索機能全般
と、VALUのほぼすべての機能です。
このため、VAホルダーはサービス終了までにVA売却しなければ、ビットコインに交換する手段がなくなってしまいます。サービス終了が決まったVAを買う人がいるとは思えないので、発行者が買い戻してくれでもしない限りVAホルダーは大損という事になります。
VAはブロックチェーンで売買が記録されているので、パブリックなブロックチェーン上にVAが移行すれば「一切換金する手段がない」VAの記録だけを記念として取っておく事も出来ますが、VALUが暗号資産のカストディ業務を断念しているので復活の可能性は無いと思った方がよいでしょう。
また、VALU内ウォレットにビットコイン残高がある場合、期限までに出金する必要があります。
2017年5月31日、サービスを開始したVALUは仮想通貨ではなく、株式のようなVAをビットコインで購入して自分が好きな個人に投資したり寄付できる、仮想通貨取引所とクラウドファンディングサイトを足して2で割ったようなサービスでした。
VAはビットコインのブロックチェーンの技術を用いて開発され、ファン(VALUER)からVAを支援してもらったり、支援してくれたファンには応分の優待や見返りをプレゼントできるコミュニケーションツールとしてスタートしました。
しかし、クラウドファンディングサイトのように無名の個人が出資を募るような使われ方はせず、ホリエモンやイケダハヤト(イケハヤ)、はあちゅうのようなネット有名人の人気投票みたいになっていきました。ホリエモンへの出資は、まだロケット開発に使われたと思って諦める事が出来ますが、イケハヤみたいに何の生鮮性も無い情報商材屋に投資したVALUはまさに無駄金ですね。
ちなみに、VALUが登場した2017年5月31日のビットコイン価格は267,873円、VALU終了が報じられた2020年1月16日は965,501円でしたから、VAではなくBTCとして保有していれば3倍以上になっていました。
電子ゴミか3倍か、いまさらですが仮想通貨の投資先は慎重に選びたいですね。
VA暴落で投資家に大損させたイケハヤ、VALU終了も他人事
情報商材屋イケハヤことイケダハヤトは、VALU終了の知らせを聞いても「日本では仮想通貨関係のビジネスはかなり難しいですね。。』と他人事みたいに言ってますが、2020年1月15日現在でも144人いるVALUERに一言無いんでしょうか?流石、情報商材屋は下衆ですね。
ちなみに、イケハヤは人気が凋落したVALUについてこんな事を言っていました。
『イケハヤのような「影響力と資本がある人間」』という所は笑う所でしょうか?
資本力があるって、地銀に1000万の融資を申し込んで断られたのをみんな知ってますよ。
イケハヤは非常に短かったVALU全盛期、自分のVAの価格が上がっているのを自慢していました。
確かに、一時は時価総額8200BTC(2017年6月4日現在、当時のレートで時価総額 23億4520万円)にもなりますからイキりたくなる気持ちも分かりますが、時価総額全部イケハヤの資産じゃないですからね。現在の時価総額は200BTCで41分の1です。
VALUの終了はイケハヤの責任ではありませんが、自分に投資してくれたVALUERに優待や見返りを返しているのでしょうか?イケハヤは1年以上VALUに投稿を行っておらずVALUERは放置状態。ホリエモンのように宇宙開発を進めたとか、VAで金を集めて何かやったのか?と言われても何もないのが情報商材屋なのですね。
VALUを使ったVAへの投資が失敗だったのではなく、情報商材屋への投資が失敗だったのです。
VALUの運命を決めた、YouTuberヒカルのVA売り抜け事件
VALUは、イケハヤがあのホリエモンをぬいて時価総額NO1になった事から、VALUは簡単に儲かると評判になり、情報商材屋や怪しげなネットビジネスの経営者が集まってくるようになりました。
元情報商材屋のヒカル(Hikaru)もその一人でした。ヒカルは情報商材屋時代は「金髪起業家ヒカル」として活動、詐欺師との評判が定着してしまい、より安易に稼げるYouTuberに転職した人物。
・2017年8月9日、ヒカルはVALUに自分のVAを上場させました。YouTuberとしてそこそこ人気だったヒカルのVAは高騰しました。
・2017年8月14日、ヒカルはSNS上で「明日一気にバリューで動く!」と投稿しました。この煽りでヒカルのVAはさらに高騰しました。
・2017年8月15日、ヒカルは自身が保有する自身のVAを売却して莫大な利益を得ました。ヒカルに続く形でほぼ同時に、同じVAZ社に所属するYouTuberのラファエル、いっくん(禁断ボーイズ)も自身のVAの売却、さらにVAZの顧問である井川拓哉もヒカルらのVAを売却して莫大な利益を得ました。
もちろんヒカル達の利益はファンが損して発生したものです。買い煽りによる価格操作で高騰したVAを売り抜ける、仮想通貨の吊り上げと売り叩き「パンプ アンド ダンプ」の典型的な手口です。当然バレてネットは炎上しました。
・2017年8月16日 炎上にビビったヒカルは「自分のVAを過去最高値(付近)」で買い戻すとツイッターで発表して事態の収拾を図りましたが、VAは危険という認識が広がりVALUの人気凋落をまねき、とうとうサービス終了に至ったのです。
金髪起業家あらためYouTuberヒカル(Hikaru)
VALU 総評
2019年12月11日、クラウドファンディングサイトのマクアケがマザーズに上場しました。投資テーマとしては「クラウドファンディング」に加えて「ブロックチェーン」と投資家受けする要素をそろえたVALUも成功する要素はそろっていました。
情報商材屋が絡むとベンチャーは終わる
と言えるでしょう。仮想通貨業界から情報商材屋が消える事を願ってやみません。
ユーザーの口コミ(3)
詐〇師の巣窟
VALUは〇欺〇の巣窟のように言われているが、「金融庁にも頻繁に足を運び、1つ1つの機能について法律面の問題がないか確認を行った」⇒儲からなくなったから金融庁の規制を口実に廃業。VALUのやり方こそ詐〇と言われても仕方がないだろう。
VALU
インフルエンサーという、何をやって稼いでるのかさっぱり分からない連中に投資された何十億円ものの資金がゼロに。初志貫徹で個人向けのクラウドファンディングサイトとして運営されたら、一体いくつのヒット商品やサービスが登場できただろうか?情報商材屋を肥えさせただけの日本の恥。
けんすう@マンガサービスのアル @kensuu
けんすう@マンガサービスのアル(@kensuu) 『VALUの売買が終了する、僕のVALUを持っていてもゴミになるだけなので、できる限り放出したのと近い価格で買い戻していますので、僕のVALU持っている人は売ってくださいー!(1日の売買の金額の幅が決まっちゃっているので、どこまで価格の期待にそえるかわかりませんが、、』 流石、けんすう氏はイケハヤとは違いますな。